目次
概要
WOVN.io のプロキシ方式は、ユーザーが Web サイト を閲覧する通信の経路上に WOVN Proxyを導入します。ご利用環境の Web サーバーにライブラリ導入などを行わずに、Web サイトの多言語化ができます。
このページでは、6 つあるプロキシ方式の導入方式について、詳細を説明します。
インフォメーション
プロキシ方式については、「プロキシ方式における動作概要」「プロキシ方式の導入の流れ」「プロキシ方式のよくあるご質問 」も参照してください。
1. CDN / WAF を導入している場合
1-1. 標準方式
CDN / WAFとお客様オリジンサーバーの間に WOVN Proxy を設置する方式です。WOVN Proxy が CDN / WAF とオリジンサーバーの中継をして、翻訳処理を実施します。
CDN / WAF からのリクエストの向き先を、オリジンサーバーから WOVN Proxy に設定変更することで、導入可能です。
注意
WOVN Proxy に障害が発生した場合、WOVN Proxy を通るページが閲覧できなくなります。そのため、リクエストの向き先を WOVN Proxy から元のオリジンサーバーへ切り替えるよう、お客様での設定が必要です。
影響を抑えたい場合は、次項の「1-2. パスベース方式」「1-3. バックエンド方式」を参照してください。
1-2. パスベース方式
CDN / WAFとお客様オリジンサーバーの間に WOVN Proxy を設置し、なおかつ、元言語ページだけ WOVN Proxy を通さない方式です。
多言語ページのみを WOVN Proxy へ転送するようお客様の CDN/WAF に設定し、元言語ページに WOVN スクリプトと hreflang タグを挿入することで、導入可能です。
1-3. バックエンド方式
WOVN Proxy をお客様オリジンサーバーのバックエンドに設置する方式です。
多言語ページのみを WOVN Proxy へ転送するようお客様のオリジンサーバーに設定し、元言語ページに WOVN スクリプトと hreflang タグを挿入することで、導入可能です。
2. CDN/WAF を導入していない場合
2-1. フロントエンド方式
ブラウザとお客様 Web サーバーの間に WOVN Proxy を設置する方式です。WOVN Proxy が中継をして Web サーバーの応答内容の翻訳処理を実施します。
WOVN Proxy からのリクエストを受け付けるための新しいドメインを Web サーバーに設定し、サービス提供ドメインの向き先を WOVN Proxy に設定変更することで、導入可能です。
注意
WOVN Proxy に障害が発生した場合、WOVN Proxy を通るページが閲覧できなくなります。そのため、リクエストの向き先を WOVN Proxy から元の Web サーバーへ切り替えるよう、お客様での設定が必要です。
影響を抑えたい場合は、次項の「2-2. サブドメイン方式」「2-3. バックエンド方式」を参照してください。
2-2. サブドメイン方式
ブラウザとお客様 Web サーバーの間に WOVN Proxy を設置し、なおかつ、元言語ページだけ WOVN Proxy を通さない方式です。
多言語ページのみを WOVN Proxy へ転送するよう Web サーバーに設定し、元言語ページに WOVN スクリプトと hreflang タグを挿入することで、導入可能です。
2-3. バックエンド方式
WOVN Proxy をお客様 Web サーバーのバックエンドに設置する方式です。
多言語ページのみを WOVN Proxy へ転送するようお客様の Web サーバーに設定し、元言語ページに WOVN スクリプトと hreflang タグを挿入することで、導入可能です。
補足事項
URL パターン
下記 3 種類の URL 形式を設定できます。
- パス形式
最も一般的な URL パターンです。
多言語ページの URL は、URL のパスに含まれるプレフィックスによって区別されます。
元言語:www.example.com/about
翻訳言語:www.example.com/ja/about, www.example.com/en/about - サブドメイン形式
多言語ページの URL は、サブドメインで区別されます。
翻訳言語:www.example.com/about
翻訳言語:ja.example.com/about, en.example.com/about - クエリ形式
多言語ページの URL は、クエリパラメータで区別されます。
元言語:www.example.com/about
翻訳言語:www.example.com/about?lang=ja, www.example.com/about?lang=en
リクエスト URL の取り扱い
WOVN Proxy は、受信したリクエスト URL から言語情報を自動的に抽出し、リクエスト URL を
元言語の URL に変換してお客様のオリジンサーバー(Web サーバー)に転送します。
元言語ページが WOVN プロキシを通らない場合
元言語ページが WOVN Proxy を通らない場合、下記のタグは自動で埋め込まれないため、すべてのページに必要なタグを埋め込む必要があります。
- WOVN スクリプト
すべてのページに共通の WOVN スクリプトを埋め込む必要があります。
お客様ごとにスクリプトが異なるため、導入時に WOVN からスクリプトを提供します。 - hreflang タグ
すべてのページにリクエスト URL に合わせたタグを埋め込む必要があります。
例: https://www.example.com/<link href="https://www.example.com/" hreflang="ja" rel="alternate">
例:https://www.example.com/about/index.html<link href="https://www.example.com/en/" hreflang="en" rel="alternate">
<link href="https://www.example.com/about/index.html" hreflang="ja" rel="alternate">
<link href="https://www.example.com/en/about/index.html" hreflang="en" rel="alternate">
Host Header Override について
CDN / WAF から WOVN Proxy へリクエストする際に、サービス提供ドメインで Host ヘッダーを上書きしてください。
WOVN Proxy は仕様上、リクエストされたドメインに基づいて hreflang タグのドメインを決定します。
そのため、 hreflang のドメインをサービス提供ドメインにするため、Host ヘッダーの上書きが必要となります。
カスタムヘッダーによるアクセス制限について
CDN/WAF 以外からのアクセスを制限するため、CDN/WAF に WOVN から提供するカスタムヘッダーを追加してください。これにより、意図しないアクセスを制限できます。